映画「アイアムアヒーロー」ネタバレ感想

アイアムアヒーロー 映画

 

売れない漫画家の大泉洋がゾンビと戦う映画

大泉洋の作品は、どれも大泉洋にあわせて作られたかのように、役がしっくりとくるようにみえる。それだけキャラクターが確率されているのだと思います。
今作も同じで、大泉洋が売れない漫画家だったら、さらにゾンビが出現したら、といった感じ。
漫画家という設定はとくに、これといって活躍することはない。
実際はもちろんそんなわけもなく、漫画の原作があり、2017年2月まで「週刊ビックコミックスピリッツ」で連載していました。
原作は読んだことないのですが、1巻のラストが衝撃だったことや、最終回のラストシーンもネットでは話題になっていることは知っていたので、知名度のある作品なのだと思います。

ザ・ゾンビパニック映画

ゾンビ映画のお約束は抑えていた。

  • 突然、ゾンビ出現!
  • ゾンビに噛まれたら感染し、ゾンビになる
  • 頭を破壊すると活動できなくなる
  • ショッピングモールに立てこもって、食料庫を目指す!

いわゆるゾンビ映画で、このセオリーがあるとゾンビに追い詰められていても安心さえする。

他のゾンビ映画と、ちがった点もあった。

  • ゾンビの呼び方がZQN(ゾキュン)であること
  • 生きていたころの記憶があること(しかしゾンビとしての欲望の方がかなり強い)
  • 大泉洋と逃げていた女子高生(有村架純)が感染していたが、コミュニケーションはできなくなるものの人間を襲ったりしない

このふたつめの、生きていた頃の記憶がある点が、面白く感じました。
目の前に生きた人間がいると食べるの優先のようですが、ゾンビだけのときは生きていた頃に満員電車に乗っていた人はゾンビになってからも、まるで満員電車にのっているかのような動きをしたり、買い物が好きだった女性はゾンビになっても買い物をしようとしたり、高飛びの選手はゾンビになっても高飛びを延々としたり・・

哀愁のようなものがありました。

ふたりの歩くシーンが美しいので、観てほしい

序盤、ゾンビ未遭遇時からゾンビパニックまでは、たぶん都心にいましたが、有村架純さんと合流後、ネットの情報を元に富士山を目指します。
道中、有村さんが発症したため、一度は別れるのですが、別れてすぐに大泉洋がゾンビに襲われるところで、有村さんが助けに入ることで、すぐに合流します。
ここから有坂さんは、意識がないような状態でコミュニケーションをとることができない半ゾンビ状態(助けたときに相手のゾンビを倒せるぐらい強い)ですが、大泉洋に攻撃はしてきません。

木の中や、川をを二人で歩くのですが、このシーンがとても美しいです。
有村さんは制服(濃グレーのスカートに薄いグレーのセーター)で肌の色もやや悪く、全体的に青みのかかった灰色のようなカラーで、大泉洋の赤いパーカーがアクセントになっていて、歩く姿が美しいです。
森の中を歩くのもそうですが、途中の川で休憩するところで、手前に大泉洋の赤いパーカー、奥に有村さんが座っているという画面があるのですが、ここが本当に美しいです。
ぜひとも、観ていただきたい。

お待ちかねのショッピングモール籠城

ショッピングモールに立ち寄った二人が、ショッピングモールで籠城しているグループと合流します。
ゴルフクラブや金属バッド、モデルガンなどで武装していたグループは、屋上にテントを張り、生き延びていました。
さらには、食料がそろそろなくなるため、食料庫を目指すぞ作戦です。

食料庫を目指すぞ作戦では、大泉洋が所持していた散弾銃(趣味で銃刀法違反のなんらかの許可証取得済み)を渡すように言われますが、これを大泉洋は断ります。
なんやかんやで、散弾銃は奪われますし、グループで一人ぶいぶいしていたリーダーが下克上されたり、有村さんがゾンビばれしたりします。

ある程度の平和が保たれていたが、Theゾンビ展開

食料庫を目指すぞ作戦が開始されます。
作戦内容はゾンビあるあるで、食料が尽きてきたため、動ける男性全員参加で、食料庫を目指す作戦。
女性子供や、負傷をしている男性等は屋上で待機します。

一気に怒涛の展開、クライマックスまで駆け抜けます。

平和だった屋上に、ゾンビの魔の手がーー
屋上には高跳び選手ゾンビが伏線回収で、屋上に登場!
屋上は壊滅

あふれかえるゾンビ vs 人間たちーー
下剋上された元リーダーが元仲間を罠にかけて、ゾンビを呼び寄せて!
男性陣は壊滅

そのあとの、あふれかえったゾンビへの、大泉洋無双
散弾銃(趣味でライセンスを持っている)で、ゾンビを撃ちに撃ちまくるクライマックスです。

後半、有村さんのこれといった出番がまったくなってしまうのが残念ですが、画面には登場しており、半ゾンビ演技が儚い感じで美しいです。

結局どうなのか

半ゾンビになった有村さんが美しい。
怖さはないが、グロさはある。
特に、はじめにでてくるゾンビになった恋人の演技が、鬼気迫るものがある。
扉にかじりついて、すべての歯が取れるなど・・

あとは大泉洋がいるので、安心感、安定感がある。
個人的にはとってもよかったですが、怖いゾンビ映画を求めている方は物足りないかもしれないです。

コメント

  1. […] 「アイアムアヒーロー」からの流れで、ゾンビ映画を探していたところで、出会いました。 アマゾンプライム、大好き。ゾンビ大好き、yasan8です。 […]